子供たちの生活といのちを守る住宅は、耐震・耐火工事を施した住宅が望ましいと考えます。地方自治体によっては、燃えやすい一般住宅でファミリーホーム事業を行うことを許しているところもありますが、子供たちを預かる重要な養育事業において、子供たちのいのちを守れないような住宅で行ってはならないと思います。確かに、一般住宅の用途を変更して寄宿舎や共同住宅へと改修するのには多額の費用がかかりますが、そのための設備費用を惜しんではなりません。国からの補助がなく、自己負担で改修工事費用を捻出するのが難しいことを理由にして、燃えやすい一般住宅でファミリーホーム事業を行うというのは、開設事業者の都合であって、児童の最善の利益を考える児童福祉のあり方に反しています。たとえ困難であったとしても、子どもたちの安心・安全を最優先にした住環境を整える努力を怠らないでいただきたいと願います。
子どもたちを思う篤い志があるならば、その志を理解し、応援してくれる人との出会いが備えられ、開設への環境が整うものと信じます。恵育会は、児童の最善の利益を優先する方にファミリーホームを開設していただきたいですし、事業を開設できるための応援が少しでもできればと願っています。